トリハシ ~とりあえず走ってくるわ~

何でもかんでも悩みは走りながら考える子供2人の父親ランナー

初めてのトレイルランニング大会

昨日、初めてトレラン大会へ参加。来年も行くかどうか分かんないけど、とりあえず記録。

 

前日

15:30 コロナの抗原検査に行く。陰性。

21:00 就寝。「ここを目指して頑張ってきました!」という大会では無いので、いつもどおり晩酌する。気持ち早めに切り上げる。4時40分起床予定。

 

0:40 目が覚める。ワクワクからか中々寝付けない。不整脈は出なかったが、左胸の筋肉が不定期にピクピク動き眠りを妨げる。何度も寝返りを打つ。

 

4:40 起床。最後に時計を見たのが3時。なのでそこから1時間半は眠れたはず。寝起きがきついが、動き出せばだんだんとテンションも上がり元気になっていく。

 

5:40 食パン、コーヒー、シリアル、バナナで食事を済ませ持ち物をチェックしながらリュックに詰める。まだ太陽が昇らない中、バイクで現地へ向け走り出す。

 

6:45 現地到着。寒い、寒すぎる。バイクで1時間ちょっと、冷えるのは分かっていたので、対策ばっちりで行ったはずが、しばらく動けない程体が冷えてしまう。現地では既に半袖短パンのランナーの姿も。

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7:10 ようやく動き出す。受付を済ませ、トイレに行きスッキリ。で時間を見ると既に7:30。いそげ~。半額で買えたレッドブルを飲みつつ支度。出発まであと30分。

 

8:00 慣れた雰囲気の猛者たちがひしめく。みんな、速そう。マラソン大会のように競るようにスタートラインには並ばない。ゆっくりな感じでスタート。参加者は200~300人くらいか。

 

今回のこの大会での課題は「後半に体力を残す」で、コップに貯まった体力をちょっとずつ使っていく感じ。小出監督が書いていた「体力の貯金」をするイメージ。

 

この大会はABCの3コースあって、一番きついCコース(19K)から始まり、割と短いAコース(9Kちょっと)、ラストはBコース(15K)で全部で44K弱。前回の優勝者が4時間40分でゴール。なので6時間切りを目指して走り出す。

 

ポクポクとゆっくりジョグでスタート。どんどん人に抜かれていく。「どうぞお先に」で、きっと後から抜けるだろうと簡単に考えていた。時間を追って書くと長くなるので、思った事、感じたことを箇条書き。

 

◇靴はいつもジョグで使っている靴で走った。持っている靴の中でグリップが効いているのと、踵がまったくずれないので登りに最適だと思ったから。しかし、ランニングシューズのグリップなんて、水場の沢に入ると全く役に立たない。何度こけた事か。もし次回も出るなら、トレラン用のシューズ必須。まじでケガする。

 

◇登りに燃えた。登りで多くを抜き、下りで多くに抜かれるレース展開。下りは泣き虫(左膝)が痛み出すと終わりなので、とにかくゆっくり下る。しかし、トレランの大会じゃ下りで飛ばせないとタイムを稼げない事を知る。昨年の秋に膝を痛めてから、下り坂では膝が痛くなるので、下りを走る練習を全くしていなかった。下り用の筋肉が無い。驚くほどに。知らんかった。

 

◇割と意識して食べ続ける。それぞれのコースを終えるごとに、エイドも兼ねた大会本部に戻る。そこにローソンが来ていて和菓子洋菓子食べ放題!といってもその場で食べれても2個。フィナンシェや大福をリュックに忍ばせ、腹が減らないように食べ続けた。朝食後の出発時の体重は59.5㎏。帰り着いたら57.5㎏だった。走ったり歩いたりした歩数65000歩。

 

ラグビーを長年していた。なので、今でも普通の人より筋力はあると思っていた。小さいながらもスクラムは一番前で組んでいたし(ポジション HO)、ベンチプレスもMax115㎏。が、それは過去の事。この筋力がトレランにも活きるだろう。というか、トレランに適性があるに違いない、時々山登るし。と思っていたが大間違い。筋力も、バランス感覚も、柔軟性も全てが思っていたより無かった。すでに失っていた。知らんかった。老いを感じる。怖い。

 

◇良かった部分より、結局自分の弱さを多く知る大会だった。その意味では出場して良かったか。きつくなったスタートから4時間以降は「弱い、みじめ、なんて無力なオレ」が7割、「いや、でも頑張ってるって。ベスト尽くしてんじゃん。それでいいんだよ」と鼓舞する自分が3割。

 

ラストのBコースでは、すぐに3人のランナーに抜かれてから、そこから2時間くらいずっと単独走だった。滑落するのが一番怖かった。この数時間で体は30歳くらい老け込み、老人のようにゆっくりと岩場を登る。

 

コースの終盤で互いに脚が死んだランナーと照れ笑いを浮かべながら会話する。久しぶりに人と会えて嬉しかった。頑張ろうとか、きついねとか、あそこやばかったわとか、ちょっと話して元気が出た。

 

予定より大きく遅れて6時間50分でゴール。1キロ当たり9:30ペース。中盤、何度か並走させて貰った年上のランナーがすでに弁当を食べ始めていたが、声をかけて帰宅の準備。家に帰れる嬉しさ。急ぐ気持ちと裏腹に動かない体。

 

大きな怪我無く無事に帰って、暖かい風呂に入って、酒も飲めてお腹も一杯。「先に寝るよー」で寝てたら、ふくらはぎが攣って「おーい、助けてくれい」と嫁に伸ばしてもらって再び就寝。家にいる事の幸福を知るために走りに出たのかな。

 

傲慢で強気の時こそ(いまはそうでもないけど)、こういうタフな大会に出て己の弱さを知ればいい。そう思う。ちょっと家からも日常からも離れる事で、「有り難い」が心に沁みる。

 

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