トリハシ ~とりあえず走ってくるわ~

何でもかんでも悩みは走りながら考える子供2人の父親ランナー

19時間後、フォーンが鳴る

いよいよ明日。

今朝は4時に目が覚めて、「いよいよ明日やなぁ」と思ったら二度寝出来ず・・・、と嫁の携帯のアラームで再び起きる。時刻は6時半。いつの間にか寝てた。

 

今朝の寝起きの体重は57.5㎏。最近では一番少ない。ちょっと落ち過ぎたのか?とも思うが、酒を断ち菓子を減らし、夕飯を2日間減量飯にしただけ。むくみが取れたのか?今日はランオフして今週の走行距離は32K。ちょうど良い。

 

嫁を車で送って、灯油補給、昼ご飯の買い物をして帰宅。家事を済ませた後、抗原検査へ。この「抗原検査を受けました」という証明書を貰わないと明日、出場できない。10時受付開始の会場に9時半に着くも、すでに長蛇の列。並ぶ時間が長く寒くてつらかったが、「今日から俺は!!」の文庫本の最終巻をカバンに仕込んでいたので、立ち読みしながら順番を待つ。鼻の奥に長い綿棒をくりくりして検査終了。約1時間半。

「もし陽性だった場合のみ30分以内に電話します」

で、帰宅し30分経過。とりあえず0次関門クリア。

 

そこからはいつも通りの土曜日。昼食後、息子のレゴ教室の送迎。続けざまに息子の水泳教室の送迎、そして塾が終わった娘を迎えに行き、図書館に寄って帰宅。16時。

 

夕飯にうどんを食べたいので、今日は仕事が終わった嫁を迎えにいきそのままうどん屋へ、の予定。帰宅し風呂に入り、腹に余裕があれば小さなおにぎりとか食べて寝よう。

 

 

「明日はどんな1日になるんだ?」

 

若いころ、ラグビーしていた時は県の決勝戦前とか緊張しすぎて短時間しか眠れなかった。当日も落ち着かないので、いち早くグランドへ行って仲間が来るのを待った。

 

さて、明日はどんな1日になるんだ?

 

キロ4:10で行くの?4:15?4:08?と色々考えたけど、すぐ結論は出ていて

「明日はどうなるか分からけん考えても意味ねー、サブ3を狙っていそうな集団にとにかく付いていく」

 

毎回「今日はこれくらいのペースで行くぞ!」と計画は立てるものの、いつもレースが始まれば流れに身を任せてしまっている。明日は強風、低温(最低2℃、最高3℃)という経験した事のない環境でのレース。どうなるのか?分かんない。もう考えるのは止めよう。ベストを尽くそう。もうそれだけ。

 

レースを明日に控えた今日くらいが一番気持ちがすくんでいる。恐れおののいている。たまに近くの鶴見岳とか由布岳に登ったりするけど、山頂に着くと足がすくむ。景色の良さより、山の大きさ(大きさって言葉じゃ足りない、なんて言うんやろう)自分のちっぽけさが単純に「怖い」と思う。前日の今もそれに似た感情。

 

「レースでいかに速くゴールするか」を考えてずっと練習してきたのに、前日になって「不安」ばかりが心を占める。フルマラソンを「怖い」と思う。

 

でも会場に着くと心が落ち着く。不安より「ワクワク」が増してくる。

「5分前です」

とかコールがかかると気持ちがグーッと上がる。「生きてる」って思う。

 

早く明日にならんかな。不安な今日が早く終わらんかな。

 

別大マラソンまで、あと19時間。

明日の今頃は、どんな結果であれビールを飲んでいる。

 

「不安だけど割とよく眠れる」

歳を重ねる事で図々しさは増す。加齢の利点。